ドラマチック・ロマンス
1週間まえのこと・・・




その日は、全校生徒で、近くの海岸へ『海岸清掃』に行っていた。



「ちゃんと、ゴミ入れてね〜!」




私も、生徒と会話をしながら、海の砂浜にあるゴミを袋に入れて行く。



朝から、晴れていたものの、午後からの天気はどんよりとして、たちまち、小雨から本降りになって来てしまった。




空を見る余裕も無く、海岸清掃は中止になるだろうと中途半端で、終わるのがイヤだと思う。




残されたゴミを少しでもゴミ袋にいれようとしたとき、私にかかってくる雨が、多少少なくなった。



小雨になって来たかなっと、立ち上がろうとしたとき・・・傘を私に差し出した。



・・・・・星野先生・・・?


 
「雨、降ってきちゃったね、大丈夫?」



私が濡れないようにしてくれている星野先生。


「星野先生、大丈夫ですよ!ほら、残りのゴミ拾っちゃいましょう。」



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