ドラマチック・ロマンス
私は、一生懸命、伊吹に恋をしているんです。



「星野先生・・・こんな、私を好いてくれて嬉しく思います。ですが、私には・・・・んっ!!!」



急に目の前が真っ白になった。



私の目の前に、私にキスをしている星野先生がいる。




私は、全身が冷たくなるぐらい、伊吹の顔がちらついた。




「な、な、何をやってるんですか?」



「ごめん・・・」



星野先生から、力づくで離れると、私がとてつもなく怒った表情をすると、星野先生も申し訳ないような表情をする。




「星野先生・・・好きって気持ちは誰かを傷つけちゃダメですよ。私、先生に惚れられるほど、人間的にまだ未熟です。
星野先生・・・こんな私、あの人しか愛せないんです。」






星野先生から、走って逃げた。



逃げるしかなかった。


こんな、まだ未熟な私を、星野先生が好きだなんて・・・



考えても見なかった。




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