ドラマチック・ロマンス
鈴と花音に手を振り、もうすぐチャイムが鳴ると伝えると、二人と分別れて、私も職員室へ向かった。




職員室に入ると、星野先生とぶつかりそうになった。





「すいません!」




「俺こそ、ごめん。」




挨拶だけし、私は自分の席へ向かう。星野先生・・・私は、前に進んでいます。星野先生は、どうですか?



朝礼の時、ちらっと星野先生を見てみると、普段と変わらなかった。



星野先生も前へ進んでほしい・・・・誠実な先生だから、誠実な相手を見つけてほしい。







「花菜先生、今日暑いですねぇ。」



香凛先生に話しかけられて、私も返す。香凛先生は、今度、優木先生とデートをするんだって。優木先生が、香凛先生を夢中で追いかけているように、私には見える。






「本当に!香凛先生はいつデートするんですか?」



と香凛先生に耳打ちすると、顔を真っ赤にして慌てていた。






6月も後半戦。
すでに、熱中症になった生徒もちらほら見かける。なので、うちの学校では、マイボトルを持参して良いことになっている。


吹奏楽部も、意外と体力を使うから、みんなに言わないと!

練習しすぎて、水分補給を忘れてしまいがちだから。

< 223 / 252 >

この作品をシェア

pagetop