ドラマチック・ロマンス
「菅谷さん、大丈夫かな?」



菅谷さんは、ちゃんと前を向いて行けるだろうか・・・



「大丈夫だよ、きっと。家族の愛情ってのは、絶対伝わるはずだ。」



「そうだと良いなぁ。」




伊吹に、菅谷さんは里子だとゆう事を話すと、私の手を握って信じる力をくれる。




「あのさ・・・・花菜。花朔花菜にならないか?ってゆうか、今すぐにでもそうなりたいんだよな、俺は。生徒のことも、大切だけど・・・俺たちの未来も、大切だろ?」




「え、それって・・・・プロポーズですか、伊吹さん。」




ちょっとドキマギして、伊吹に聞いてみる。





「当たり前じゃないですか、花菜さん。」





伊吹の握ってくれる、その手をずっとずぅーと、離さない。




「私・・・花朔花菜になりたいです。」




そう言うと、伊吹は嬉しそうに笑ってくれた。





二人乗りをして、学生時代にできなかったことをしようと、二人で話しながら帰った。



例えば、教室でバレないようにキスしちゃうとか、



手を繋いで登下校したいとか、




また、二人で天体観測したいねって笑い合った。




あの頃の想いのまま、




この初恋は、止まらない。






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