ドラマチック・ロマンス
俺は、また好きになる人は現れるのかな・・・




後ろ向きな考えが、頭に浮かび、帰るべく車が置いてある教師用の駐車場に向かった。





校門当たりで、ひとりの人影が見えた。




少女よりは、大人の女性になったあいつが懐かしそうに、校舎や、中学校の周りをきょろきょろと見ている。





「・・・・・・実夏(みなつ)?」





実夏は、小さい頃から近所に住んでいる女の子だ。家族通しがとても仲が良いため、実夏は子供の頃からの、腐れ縁だ。



実夏は、東京に行ってしまったから、夏休みで帰って来てたんだろうな。
実夏は、校舎や、グラウンドにスマホを何度も向けていた。




「実夏ーーーーーーーっっ!!」





俺は、でかい声で実夏を呼ぶと、実夏は驚いてように、きょろきょろと周りを見渡した。



実夏の小さいときからのアダ名はなつみかんだ。



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