ドラマチック・ロマンス
「なんか、トーコ先生ってかっこ良いですよね?」



トーコ先生は、何言い出すんだこの人は・・・・みたいな顔をして私を見た。


いつも、相手を気にかける器があるって言うのかな。



「トーコ先生は、相手に思いやりの心がいつもあるなぁって・・・私よりも年下なのに、いつもかっこ良いって思ってます。」



同期で、ましてや私のが年上なのに、ちょっと自分を気にしてしまう。


私の悪いクセだ・・・・すぐ自分を否定するクセ。



「なに、言ってるんですか!!毎日笑顔で、諦めない花菜先生がいるから、私、頑張れるんですよ!!それに、一つしか年も違わないですしね。」



トーコ先生は私の肩をバシッと叩く。


体育会系なようだから、すこし痛いぞコレ。





「ありがとう、トーコ先生!」




入学式、先生たちの顔合わせのときから私たちは気が合っていたように思う。
私の一人よがりだったらイヤなのだけど・・・・そんなこと言ったらトーコ先生悲しむと思ってしまう。






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