ドラマチック・ロマンス
星野先生は、三年生の担任。




「表情柔らかくなったな、一週間前は、仏像かと思った。」





くくくっと少し笑われるも、みんなが王子様と呼んでしまうのが少し分かっちゃうぐらい、柔らかで相手のことをよく見ている。 私は、「まだまだですよ、」と苦笑いになる。


・・・・この先生はきっと生徒だけでなく、保護者にも人気があるよ、きっと。 このキラースマイルはなんなんだ・・・・・



それに、『星野』だなんてなんてステキな苗字なのだろうか。



星好きとしては、いち早くインプットしてしまった。





・・・・・・伊吹もがんばって仕事しているのかな?




ふと、伊吹のことも考えてしまう。星から連想されたのだ、きっと。




−−−−−−−『大丈夫、また会える。』





この言葉の意味を知ったのは一昨日だった。きっと今日もその日なはず・・・・・



生徒のみんなも楽しみにしているのかな?


私も、楽しみだよ・・・・一目だけでも目に焼き付けたいよ。



いいや、今は集中しなきゃ!ダメダメだ、私。









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