ドラマチック・ロマンス
放課後になり、私は音楽室にいた。




「花菜先生〜、二年生は、一人風邪でおやすみで、三年は居残りで二人遅れて来るそうです。」



今まで二年生だった子たちが、三年になった。



「そうなんだ、風邪流行ってるからねぇ、体調管理しっかりしなきゃね。部員のみんなも気をつけたほうが良いね。」


帰りの号令の時に言おう。


部長になった小松灯(こまつあかり)さん。彼女は普段は意外とのんびり屋さんらしいが、部長とゆうみんなを引っ張る立場になったのだから、日々がんばっている。


「灯。部長が様になってきたね。でもなんかあったらすぐに言ってね。溜め込まないようにね!」




「はい!ありがとうございます。」




灯は、礼をして皆に伝えに言った。



私は、しっかり皆のために顧問を務められるように、みんなの力になるように、より良い演奏が出来るようにがんばって行かなきゃだ。



灯が、困ったときは助けるんだ。
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