ドラマチック・ロマンス
「彼女とかいるのかな?」



「あんなにかっこ良かったら、いるに決まってるよっー!」



三年生までもが伊吹に興味津々だ。仕方ないのかな・・・・・だって、かっこ良いもの。



サッカー部のコーチを引き受けたから、『また会える』なんてセリフ言ったの?




サッカー部員たちに指導しているのを見ると、本当に伊吹なんだ・・・・・っとずっと見ていたい衝動にかられる。




あの頃と同じホームで走るんだね。変わらない。


どうしよう・・・・・またドキドキして、また好きになる。




「そろそろ、始めよう!!きりがないからね!!」




私の大きな声にみんなは反応し、「はーい」っと、窓の外を見るのを各々やめていった。




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