ドラマチック・ロマンス
歓迎会の場所は、岸本先生の行きつけの小料理屋さんだ。


雰囲気が落ち着いていて、一人でも全然来れそうな感じだ。


こんど来てみようかな・・・と思ってしまったり出来るほど。


女将さんと、従業員の二人で切り盛りしているらしく、私たち教師一項がお邪魔すると、さっきよりも忙しそうに動いていた。


 


「あ、日高先生こっち!」



私が着いたら、他のメンバーはもうすでに席に着いていた。



私が最後だったのか・・・・



一番奥の個室には教師の面々とサッカー部のコーチである伊吹が私が来たのに気付いたのか、みんなで私に注目する。



「新人が遅くなってすいませんっ!」


頭を下げると愉快な笑い声が私に降りかかってくる。



「一発芸でもしてよ、花菜ちゃん!」


・・・急にそんなこと言われても、岸本先生。ってゆうか花菜ちゃんって呼んでましたかね、まぁ、いいんだけど。


「先に飲んでてすいません、日高先生!生徒の保護者はなんて言ってたんですか?」


・・・・そうなんですよぉ!今日、遅れたのには訳がありまして、先生中がたぶん知ってると思うんですがね。



「花菜先生、私の横空いてますよ!」



「えっ、すいませんっっ!」


トーコ先生に、コッチコッチと言われるまま私はお辞儀をトーコ先生にして、隣に座った。



私が来るまでに結構飲んだのかな?みんな凄い盛上がっている。


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