ドラマチック・ロマンス
各々話したいことがたくさんあるよぉ・・・・・




「ほら、あなたは飲めるの?今日は気合い入れて飲みなないよぉ!」



熊谷先生は、「何飲むの?」と気づかってくれて普段の女王さまキャラとは違って易しいな。




「熊谷先生、ありがとうございます!私はあまり強くなくて、でも飲みますっ!梅酒行こうかな?」




女将さんに声を、かけてくれたのも熊谷先生だった。


学校の時と全然違う・・・すると、私の斜め前に座っている、生田先生が私のそばに来て、




「女王さま、お酒を飲むと性格が真逆になるの!っほんとに、凄いことだよねっ!っくく!」



愛くるしくニヒヒと笑う生田先生。私は曖昧な返事しか出来ず・・・・





「さぁ、花菜先生、飲もう飲もう!」



「えっ、はい!すいません、遅くなってしまって・・・」



「大変だったな、ほらグラス来たみたいだよ。」



私は、女将さんから梅酒のソーダ割りの入ったグラスを受け取った。



私の前に座っている星野先生は、私にニコっと笑うと「もう一度カンパイしませんか?」と周りを見渡し、それに促され回りの面々も声を上げる。


・・・・・ん〜!美味しいっ!!



それにしても、流石王子さまキャラだわ、星野先生・・・・


なんかキラキラしてるよなぁ。





・・・・・・っと思っていると、ふと左手があたたかい。



キャ〜!な、な、何を話したら良い?



トーコ先生に促されるまま座った席の反対側には、なんと伊吹さんが座っていたのだ。


伊吹の隣には、優木先生が座っていて、その一番奥には、岸本席と熊谷先生が座っている。
この二人はガバガバとお酒を呑んでいるみたいだ。



伊吹ってば、私の置いている手の上に自分の掌を重ねている。


ドクンと・・・・・胸が、鳴る。
< 61 / 252 >

この作品をシェア

pagetop