ドラマチック・ロマンス
顔、見たほうが良いよね?



でも、見れないよぉ〜!うぅ・・・緊張してドキドキしてきたぁ。




「皆さん、花朔くんも紹介しておくね。サッカー部のコーチを頼んでいます、花朔伊吹くん。みんな、彼は職員ではないけど、分からないことがあったら教えて上げてくださいね。」




私がどうしようかと悩んでいるうちに岸本先生が伊吹の紹介をし始めた。




「それでは、花朔コーチ一言よろしく。」




岸本先生にふられて立ち上がる伊吹は、明るく挨拶をしていた。





「ご紹介に上がりました、花朔と申します。サッカーのコーチとして精一杯頑張りますので、みなさんよろしくお願いします。」





言い終えると、伊吹はみんなに礼をして再び腰を下ろす。





先生たちも、みんな拍手をして伊吹を見ていた。





一段落して、生田先生が私に近寄ってきた。




「花菜先生?ほら、何か頼みましょうよ〜!?ってゆうか、花菜先生って呼んでるけど、呼んでいいですか?」




人懐っこいし、気遣いが上手に出来る、生田先生。私は、「はい、何か頼みましょう!」と生田先生に笑顔を向ける。生田先生みたいな、人懐っこい人は、誰とでも、仲良くなれそうだ。




「是非、花菜ちゃんでも、花菜たんでもメガネっ子でも。何でも!!私も、香鈴先生って呼んでいいですか?」





私が、「生徒の前では先生のが良いと思いますが」とゆうと香鈴先生は二、三度頷いてくれた。



「わーい!是非好きに呼んで下さい!じゃあ、花菜先生で!ってゆうか今日メガネですね、可愛いっ!!」




香鈴先生は似合いますねーとメガネをクイッとする真似をする。






「えへへ、実はコンタクト乾いちゃって。良かったです、メガネ持って来て。」





今日の帰りの事を思い出し。私は自分の無力さを思い出した。いつになっても、私は自分に自信なんてないのだろうか・・・・・


考え事を一瞬してしまい、星野先生の一声で巻き戻った。


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