ドラマチック・ロマンス
「え、今・・・・俺の幻聴が聴こえてきた。なんかさらりと言うし・・・・」



「幻聴じゃあ、ないって。」



私の伊吹を抱きしめてる腕の上から、伊吹の優しくあたたかい掌のぬくもりが感じる。



星空たちは、きっと私たちを見ているよ。




すると、伊吹は、くるっと私の方を向くと、見たことのない、照れたような大人っぽい表情をする。


ただ、そんな大人っぽく色っぽい伊吹に、見とれていると唇に違和感。



「え、今キスした?」


一瞬だったけど、確かに当たった感覚。



「俺たち、昔も今も両思いってこと?」




「・・・・そうなりますね。」



今も、昔も。



巡り巡って、また巡り会い、再び惹かれ合う。もう一度、恋に・・・・・落ちる。




伊吹と私がキスするのを、夜空のいくつもの星たちが見ている?


昔から合った星もあるのかな?



「俺さ、花菜が呆れるほど、そばにいるよ。それでも良いか?」



「良いに決まってるじゃん!」



星たちなら、どれだけ伊吹が好きか知ってるよね?伊吹に教えてあげてよ。

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