ドラマチック・ロマンス
私は、そうかなぁ〜とちょっぴりおどけた。





「良かったね、花菜!ずっとずっと好きだったんだから。」



「うん。ありがとう!!」




美咲が喜んでくれたのが、すごく伝わってきて本当に嬉しかった。




伊吹が中学のサッカー部のコーチをやってると言ったら、美咲は「中学の頃から上手かったからね~!花菜、こっそり音楽室の窓からグランド見ていたよね~」


と、笑っていた。




だって、見ていたかったんだ。




サッカーが上手い伊吹はみんなの注目の的だった。




それに引き換え、私は影が薄い存在だった気がする。




だけど、伊吹は声をかけてくれておしゃべりしてくれたよね。


すごく救われていたんだよ・・・



人気者の伊吹はどうして、私なんかに話しかけてくれたのかな?



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