ドラマチック・ロマンス
私は、コンビニの袋からビールを二本出し、一つを伊吹に渡した。



「花菜、ビール飲むんだ?」



「何か、飲みたくなっちゃってさ。」


伊吹は、「そんな時もあるよな。」と私の渡したビールを一口飲んだ。



「日高花菜っ!」


「へっ、あ、はいっ!」



不意に伊吹が私の名前を呼ぶもんだからびっくり。


「本当に、小学校や中学校に戻ったみたいだなぁ。」


「だねぇ。」



あの頃、私が告白していたら、どうかなっていたかな?

あの時‥‥こうすれば良かったとか、もっとああすれば良かったなど、後悔は色々あるよね。


だけれど、私たちは止まっては要られない。


< 9 / 252 >

この作品をシェア

pagetop