【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?





それに、身長の話をしてたときも……。



『俺は小さい方が好みだけど?』


『あ、あぅ……』


『その、別にアンタのこと、褒めてるワケじゃねぇから……』



なるほど……拓磨くんは照れてたんだ。
決して怒ってるワケじゃなかったんだ。



「おい、祐輝。美憂に余計なことふきこんでんじゃねぇだろうな」



「別にー?大したことじゃないよ。ね?美憂ちゃん」



「うん、そうだねっ」



ふふ、拓磨くんのことをまた一つ知ることができて、嬉しい。



「いやー、それにしても、二人が本当に結ばれて、俺は嬉しいよ!」



「多田くんのおかげでもあるよ」



多田くんがいなければ、絶対に私と拓磨くんはもうもとには戻れてなかった。
多田くんが私を助けてくれたから、今こうやって拓磨くんの隣にいられるんだ。



「拓磨がどれだけ美憂ちゃんを好きだか知ってたからさ、応援せざるをえないじゃん?だって拓磨、1年のときからずっと美憂ちゃんを目で追いかけてたもん」



「おい、余計なこと言うな」



「しかも付き合ってからも毎日始発に乗って美憂ちゃんの家に迎えにいってさ。こんなにベタ惚れな拓磨、初めて見たし」



……え?
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