【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?





「うん、いい感じ」



「拓磨くん、似合ってるよ」



想像以上にそのブレスレットが拓磨くんに似合っていて驚く。



「美憂、さんきゅ」



優しく笑って私の頭をポンポン撫でる。
手から伝わってくるぬくもりが嬉しくて、笑顔になる。



私、拓磨くんに頭撫でられるの好きだ。
温かくて大きな拓磨くんの手が大好きだ。



「これ、ずっと大事にする」



「私も、ネックレス大事にするっ!」



このネックレスは何よりも大切だ。
拓磨くんからもらった、思い出のネックレス。
貰った日から毎日つけている。



「じゃ、風邪引かないようにな」



あっという間に2人の時間は終わり、私の家に着いてしまった。



「うん、拓磨くんもね」



「あぁ、また明日」



「バイバイ!」



拓磨くんに手を振り、私は部屋に入ってベッドにダイブした。
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