タカラビト


考えれば考えるほど頭の中はそれだけになり時間なんてすぐに経つ。

「乃亜、先帰るね。」
唯の一言でビクッとする。
やばい、日誌書いてないや。
「うん、これ書くの忘れてたから書いてから帰るね。」

唯が帰ると教室は静かになり、1人寂しく日誌を書いていた。

ふぇ〜。何書こう。今日のことなんて覚えてないよ。頭の中はあの人でいっぱいだったし。

あぁ、もう5時だよ。今日は河川敷、行けないか。と諦めモード。

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