タカラビト

「また明日ね。」

学校が終わると帰り道の河川敷に寄り、1人で音楽を聴いてた。草の上に寝転び、ヘッドホンをする。かすかな草の匂いとともに音楽が流れる。この時間が1番落ち着くの。これは私の時間。


眠たい。どうしよう、まぶたが...。
そう思ってると目が開いたときにはもう夕焼け空に変わっていた。


ん?誰だろ。夕焼けに照らされて顔が見えない。誰だかわからないけど夕焼けを見つめて動かない。夕焼け、好きなのかな?

まぁいいや。帰ろう。そして家へ足を向ける。
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