タカラビト
河川敷に寄って寝転がらずにぼーっとする。
ヘッドホンは耳にかけず、首にぶらさげる。
私は何がしたいんだろう。古高くんのことなんか好きじゃないのに、周りの女子と同じことして、唯にまで嘘ついて。
結局1人だ。
ううん、自分から1人になっていってるだけじゃん。
もっと唯に頼ってもいいのかもしれない。でも怖いの。大切にしてしまうと、そばにいてくれるって安心してしまうと、いつか壊れそうで。
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