恋に落ちた悪魔




ポカンとした顔してたと思う。

それに気づいたであろう少年はあわてて、ぷいっとそっぽむき。


「だ、だからいいたくなかったんです!」


…なに、この純情少年は…


「少年、それは…青春だな!」


と言った時の少年の顔は忘れない。
"なにいってんだ、こいつ。"って顔。


「しょうねん…?てか、青春って…」

「名前わからないんだ。」


もう、正直に言おう。二年もここで先生やってるけどルイちゃんぐらいしか覚えられない。



< 14 / 179 >

この作品をシェア

pagetop