恋に落ちた悪魔
古川君の憂鬱
ーー古川君sideーー
キーンコーンカーンコーン
あの日から少したった。
「あ…。」
「もーぉ。和くんどうしたの?ボーっとしてたけど、もう委員会おわっちゃったよ?」
隣で花梨が可愛い顔しておこる。
「ごめん、なんか、ぼーっとしてた。」
へへっと作り笑いするけど、ばかな花梨は安心して、そっかぁーっという。…ほんとはボーっとしてたのには理由があるけど…
なんて考えてたら…
「あっ、和くん!へへへ。今日はね、なんと、遊くんが一緒に帰ってくれるのーっ!ひさしぶりだなぁ。ふふ。」
ドクン。
俺の心臓が嫌な音をたてた。