スナオじゃないキミ.




♪〜〜



暇過ぎてもはや宿題終わりそうな私に



どきどきの通知音。




どうだろどうだろ。




期待してメッセージを見る。




《和くん:行かないかな。》





撃沈。



ちょっと期待してたのになぁ。





なんて返そう。



♪〜〜




また和くんから。




《和くん:俺、人ごみ苦手なんで。 》



たしかに人混み苦手そう。





なぜか人混み苦手と知ってほっとした自分がいる。




《じゃあ普通に遊びに行きません?》




顔見てないと、スラスラ勢い良く送れる。





《和くん:どこに? 》




どこにって聞かれても。



私随分積極的な彼女だなぁ。




なんかこれで嫌われたらどうしよう。




そういえば、前テレビで積極的な女は嫌われるって聞いたことある気がする。



ちょっと引こ。




《いや、やっぱりいいや。
ごめんなさい。》




引きすぎたかなぁ。



不安になる。




それにしても部活ないとこんなに暇なんだなぁ。




とことん暇過ぎて、




宿題も進みすぎてなんか不安になり、





美容室に行くことにした。




夏休みだから、パーマかけてもらって




ついでにちょっと髪色明るくしてもらった。




高校生って感じだなぁ。




帰ったら夕方で、




お姉ちゃんが焼肉奢ってくれるって言うから



奢ってもらって。




帰って風呂入ってすぐ疲れて寝てしまった。






♪〜〜




目を覚ましたのは通知音。



何時だろ......。




《和くん:夏祭り二日目か三日目、
俺家くる? 》




寝起きの頭で判断出来なくて




返信しないでまたねむりについた。








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