スナオじゃないキミ.




電車の音しか聞こえない、シーンとした中で


ボケーと考える。



周りから見たらカップルとか思われてるのかなあ。




“次は○○~。”



「ここだよな?」



「あっ、はい。」



「和さんもここですか?」



「おうっ。」




“ドアが開きます。”




外に出て気づいた。



あれ、携帯ない。


ぽっけを探しても携帯がない。



どこにやったっけ?どこにいれてたっけ?



「どうした?」



「あ、いや大丈夫です~。なんでもないです。」




いや、なんでもなくない。


結構重大な事態。





「あっ、私ちょっと用あるんで....」


もしかして電車の中に忘れた?


ありえる。


それかバックの奥底に入ってるか。





「あ、そう。じゃあお疲れ。」



「お疲れ様です。 」





ホームで先輩が階段登り始めたのを見て、


急いでバックの中を探した。



ない。ない。ない。



ケーキ屋かな?いつまであったっけ。




放課後委員会の教室で携帯みて....。



それっきり見てないかも。



どうしようどうすればいいんだろう。



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