スナオじゃないキミ.
「はぁ.....」
後ろから聞こえてきたため息に振り返る。
「和さん.....」
「俺ってそんな頼りない?」
「や、そういうわけじゃないんですけど.....。」
「それで。なにしたの?携帯でもなくした?」
「ビンゴです...。」
「ほら、携帯貸すからかけてみ。」
「ありがとうございます。」
電話をかける。
♪プルルルル
着信音がどっからか聞こえてきた。
制服が震えてる。
ポケットを確認するけどない。
「スカートのポケットは?」
スカートのポケット......
「あっ...あった!」
焦ってスカートのポケットを確認するの忘れてたんだ。
「すいませんっ。ありがとうございました。」
「おっちょこちょいだな~。」
「ほんとすいません。
携帯もありがとうございました。」
「いえいえ。」
すごく申し訳ない。
「じゃ、帰ろっか?」
「はい。」