涙がこぼれる季節(とき)【完】
<水沢結衣>


4人での勉強会も1週間続き、今日は、お休み。


なんと!! 

県大会の決勝に、K高が出場することになって、私たちは憧れの県営球場にやって来た。



すでに内野席はいっぱいで、外野席にレジャーシートを広げた。


「もっと早く来ればよかったな。内野スタンドで応援したかったんだろ?」


修ちゃんは気遣ってくれたけど、大丈夫。


「私は、部員になって、あそこで応援したいの」


試合を見ているうちに、その思いは、さらに強くなっていった。




残念ながら、1-2でK高は負けてしまったけど、



「オレたちは絶対、甲子園行こうぜ」



私たちは来年もまた、今度は部員として、決勝のこの場所に立つことを誓い合った。

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