涙がこぼれる季節(とき)【完】
<水沢結衣>
高校生になると、美桜ちゃんが言っていたとおり、一定の距離を置くことにしなくても、修ちゃんと接する機会はほとんどなくなってしまった。
別れることを決めてから、寂しくて、修ちゃんのいない高校生活を想像しては泣いていたけど。
マネージャーの仕事や授業の課題に追われる忙しさが、寂しさを紛らせてくれた。
それと。
野球部の勉強会で、修ちゃんの優しい瞳が私に向けられる一瞬が、私の元気の素になっていた。
部員が150名以上いるのでマネージャーがグランドに入ることはなく、しばらくの間は修ちゃんのカッコイイ姿を目にすることはできなかったけど。
3年生が引退して、秋季大会から、修ちゃんは1年生ながらレギュラーに選ばれた。
それからは試合のたびに、こっそり、修ちゃんのカッコよさにときめいていた。
高校生になると、美桜ちゃんが言っていたとおり、一定の距離を置くことにしなくても、修ちゃんと接する機会はほとんどなくなってしまった。
別れることを決めてから、寂しくて、修ちゃんのいない高校生活を想像しては泣いていたけど。
マネージャーの仕事や授業の課題に追われる忙しさが、寂しさを紛らせてくれた。
それと。
野球部の勉強会で、修ちゃんの優しい瞳が私に向けられる一瞬が、私の元気の素になっていた。
部員が150名以上いるのでマネージャーがグランドに入ることはなく、しばらくの間は修ちゃんのカッコイイ姿を目にすることはできなかったけど。
3年生が引退して、秋季大会から、修ちゃんは1年生ながらレギュラーに選ばれた。
それからは試合のたびに、こっそり、修ちゃんのカッコよさにときめいていた。