涙がこぼれる季節(とき)【完】
秋季県大会は、1試合目からチア部とブラスバンドも応援に来てくれて、ベスト4で幕を閉じた。
その大会を境いに、吉崎と同じクラスでチア部の北山千晶が、吉崎に対して熱烈とも言える態度を取るようになった。
「ほんとすごいんだよ~。休み時間とか、吉崎にべったりなんだから」
2人と同じクラスの野球部マネージャー、(原)あかねの話に、
「なに、それ」
結衣は内心ご立腹の様子。
「それじゃ、吉崎の方は、迷惑そうにしてるでしょ?」
希望を込めた問いかけを、
「ぜ~んぜん。吉崎も楽しそうだよ。千晶はカワイイから。両想いだよ、アレは」
あっさり否定されてしまった。
その大会を境いに、吉崎と同じクラスでチア部の北山千晶が、吉崎に対して熱烈とも言える態度を取るようになった。
「ほんとすごいんだよ~。休み時間とか、吉崎にべったりなんだから」
2人と同じクラスの野球部マネージャー、(原)あかねの話に、
「なに、それ」
結衣は内心ご立腹の様子。
「それじゃ、吉崎の方は、迷惑そうにしてるでしょ?」
希望を込めた問いかけを、
「ぜ~んぜん。吉崎も楽しそうだよ。千晶はカワイイから。両想いだよ、アレは」
あっさり否定されてしまった。