涙がこぼれる季節(とき)【完】
「あ、私たちに遠慮してるとか?」
突然、原が声を上げた。
「だったら、遠慮しないで。
2人の恋のジャマする気なんてないし。
私たちのせいでつき合わない、なんてことになったら、こっちが責任感じちゃうよ」
「別に遠慮なんかしてないよ」
「えー、だって、ほんと、すっごく仲良かったじゃん――ねえ?」
原が結衣たちに同意を求めると、
「そうだよ。吉崎、ほんとは北山さんのこと、好きなんでしょ」
結衣が責めるようにオレをみつめた。
ヤキモチ――。
見当違いのヤキモチをやく結衣は、相変わらず可愛くて。
ほんとはもう少し見ていたかったが、周りに気づかれたら困る。
突然、原が声を上げた。
「だったら、遠慮しないで。
2人の恋のジャマする気なんてないし。
私たちのせいでつき合わない、なんてことになったら、こっちが責任感じちゃうよ」
「別に遠慮なんかしてないよ」
「えー、だって、ほんと、すっごく仲良かったじゃん――ねえ?」
原が結衣たちに同意を求めると、
「そうだよ。吉崎、ほんとは北山さんのこと、好きなんでしょ」
結衣が責めるようにオレをみつめた。
ヤキモチ――。
見当違いのヤキモチをやく結衣は、相変わらず可愛くて。
ほんとはもう少し見ていたかったが、周りに気づかれたら困る。