涙がこぼれる季節(とき)【完】
<松山悠斗>
「じゃあ、キャプテンから最後に一言~」
盛り上げリーダー、土屋に言われ、シュウは主将らしい真面目なコメントを述べて頭を下げた。
マネージャーの4人は拍手をしたが、俺たちは無反応。
「まだ言うことあるだろーが」
土屋が冷やかすように言うと、
「……なんだよ、ったく」
シュウはその意図を悟り、腹をくくって結衣の前に立った。
「……俺の気持ちは、中学の時から全然変わってないから――結衣は?」
みんなに注目されて真っ赤になりながらもシュウは結衣に気持ちを伝えた。
「……私は……中学の時とは、違う」
ためらいを見せる結衣に、シュウだけでなく男子全員が動揺した。
2人は絶対うまくいくという確信があったからシュウに公開告白をさせたのに、これではシュウが気の毒すぎる。
慰めの言葉を考え始めた時、結衣が口を開いた。
「じゃあ、キャプテンから最後に一言~」
盛り上げリーダー、土屋に言われ、シュウは主将らしい真面目なコメントを述べて頭を下げた。
マネージャーの4人は拍手をしたが、俺たちは無反応。
「まだ言うことあるだろーが」
土屋が冷やかすように言うと、
「……なんだよ、ったく」
シュウはその意図を悟り、腹をくくって結衣の前に立った。
「……俺の気持ちは、中学の時から全然変わってないから――結衣は?」
みんなに注目されて真っ赤になりながらもシュウは結衣に気持ちを伝えた。
「……私は……中学の時とは、違う」
ためらいを見せる結衣に、シュウだけでなく男子全員が動揺した。
2人は絶対うまくいくという確信があったからシュウに公開告白をさせたのに、これではシュウが気の毒すぎる。
慰めの言葉を考え始めた時、結衣が口を開いた。