涙がこぼれる季節(とき)【完】
――紺碧の空。


ダイヤモンドの太陽。



ゆだるような熱気の中、全員の顔が日光の反射で輝いていた。




みんなから冷やかされ、日焼けした顔をさらに赤くして汗だくになっているシュウの隣りで。




結衣は、誰よりも、そして今までに見たことがないくらい幸せそうに輝いていた。




その笑顔は、上空のダイヤモンドよりもまぶしくて――。





「ほんと、やってらんねーよな」




声を張り上げて笑った瞬間――。

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