涙がこぼれる季節(とき)【完】
なんとか確認する方法はないか、と部屋を見回すと、ケータイが目に入った。
そうだ!
電話して、「修ちゃん」と結衣が言ってくれたら現実で、「吉崎」だったら、夢。
その場合には、間違えてかけた、とごまかせばいい。
我ながらナイスアイデア、とケータイを手にして、愕然とした。
結衣のケー番も、メアドも、知らなかったのだ。
これはもう、夢の可能性――。
はてしなく、大。
そうだ!
電話して、「修ちゃん」と結衣が言ってくれたら現実で、「吉崎」だったら、夢。
その場合には、間違えてかけた、とごまかせばいい。
我ながらナイスアイデア、とケータイを手にして、愕然とした。
結衣のケー番も、メアドも、知らなかったのだ。
これはもう、夢の可能性――。
はてしなく、大。