涙がこぼれる季節(とき)【完】
近くのスーパーに入ると、オレの目に、結衣の姿が飛び込んできた。


結衣は作荷台の所でお母さんと一緒に買ったものを袋に入れていたが、オレに気づくとこちらへやって来た。



はたして、夢か現実か――。



「私、超能力、あるかも」


キュートな、笑顔。


だが、これだけじゃ、まだわからない。



「修ちゃんに会いたいって思ってたら、ほんとに会えちゃった」



修ちゃん――。


夢のような記憶は、現実だった。

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