殺し屋の愛し方


「ルナァ!!?」


一つの弾が、私の右肩に掠っていった。


骨までは行かないものの、弾の通ったところの肉はえぐれ
そこから血が滴る。

パァン!パン!!パン!!


母の細く白い指が、震えながら私の傷口を抑える。それでも血が止まらず
自分の足元に軽い血だまりをつくった。




コツ,,




コツ,,





「っ、やっと捕まえた。この!!娼婦の癖に手間取らせやがってぇ!!」

「おいおい、別嬪さんじゃあねーかぁ。どーする?こいつらどーせ殺すんだろぉ?回しちまうか」



ぎゃはははは!!!と下品に男達が笑う。






  




         あぁ、死ぬのか  こんなところで
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