殺し屋の愛し方
それを合図に
母の体が、怯えたように硬直するのがわかった。
「いたぞぉお!!!!!捕まえろ!!」
「早くしろ!!銃は!?使っていいのか!!」
「許可は出ている!!殺しちまえ!!」
パァン!!!パン!!
十何人という、戦闘訓練された自警団の大きい男が銃をためらいなく発砲してきた。
母と私は、恐怖で固まった身体を必死に動かして走るが
男 しかも、戦闘訓練をしている集団に適うはずもなく、500mほど離れていたはずのその距離はどんどんちぢまっていく。
「かっ母さん!!!どうしよ!!!」
「走って!!もうそこだから!!」
パン!!
「つ!!ああぁあぁ!!」