森田当麻の奇妙事件簿

空は茜色に染まり、夕日は海へと消えていこうとしていた。

「送って頂いてありがとうございます」

「いいのよ。一人暮らしなのに良いところに住んでるのね」

日向が優衣の住むマンションを見上げた。

50階まであり、高層マンションだ。

「はい。父が不動産の社長なので」

「やっぱりね。気品が違うから。優衣ちゃんは。」
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