森田当麻の奇妙事件簿
日向は優しく微笑むと「じゃあまた明日」と車を発進させた。
優衣は頭を下げてからマンションに入る。
優衣の住む部屋は45階だ。
部屋の前でオートロックを解除するとき、
ふと疑問に思った。
和樹はなぜ自分達と会ったのだろうか。
日向も言っていたように、まず見知らぬ人をなぜ家に入れたのだろう。
思い返すと不自然な事ばかりである。
和樹は何か意図があって自分達と会った。
優衣はそう思えて仕方がなかった。
部屋に入るとすぐにパソコンの電源をいれた。