森田当麻の奇妙事件簿

「それで?何の用ですか?俺は今からプリンを食べて寝る予定です」

「とても探偵のすることとは思えませんね」

富山が椅子に座っている当麻を見下ろした。

すると、お茶を持って日向が応接間に入ってきた。

「すみません。無礼な態度で」

日向が微笑みながら富山に謝る。

「いえ。これも作戦のうちですよね」

「は?」

皆藤が日向の持ってきたお茶を飲みながら、目を丸くした。

「僕は知っています。本当はもう事件が解けているんでしょう!?だけど、自分の計り得ない推理力をカモフラージュするためにそのような態度をとっているのですよね!?」

富山の気迫に当麻は身を仰け反らせる。
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