森田当麻の奇妙事件簿

薄れゆく意識の中、どこか遠くで声がした。

『……た……すけ……てく……れ』

助けを呼ぶ声。男だろうか。

『……を……たすけて……くれ』

そのとき、男の声とは違う女の声が聞こえた。

「社長……社長」

聞き覚えのある声。この声は……。
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