森田当麻の奇妙事件簿
おかしい。何の関わりもない人の予知夢を見るとは。
「まあ。偶然かもしれないし。そんなに気にはしていない。……それで?こんな朝っぱらから何の用だ?」
当麻がいつもの寝ぼけ眼に戻る。
優衣は「そうだ!」と思い出し、昨日徹夜で調べあげた資料を当麻に渡した。
「……これは?」
「和樹さんについて調べてみたんです。」
「なぜ?」
「昨日、日向さんに言われて気がついたんです。もしかしたら見ず知らずの私達を家に招き入れたのは何か訳があるんじゃないかって」
「……お前にしては観点がいいな」