森田当麻の奇妙事件簿
「で、こいつは新しい俺の相棒の……」
「と、ととと富山喜一ですっ!!」
皆藤の言葉を富山が繋げる。
動揺していて、殺害現場には不謹慎なくらい顔が赤い。
「それで?詳しく状況を教えてください」
当麻が水を差すようにブルーシートをめくった。
優衣が目をそらす。
「ああ。第一発見者は朝釣りに来ていた男。海に浮かんでいたんだとよ。」
皆藤が話している途中、当麻が海を眺めて目を細めていた。
「……どこらへんに浮かんでいたんですか?」
おもむろに当麻が聞いた。