森田当麻の奇妙事件簿
ちょうど、車の中に流れているラジオが耳に入った。
『続いてのニュースです。先日、警視庁に匿名で連絡が入り、警視庁が松谷香織を全国指名手配犯として追っている事件です』
「……香織さん。どこに行ったんだろ。」
「さあな。気になるなら和樹に聞けばいいだろ。」
その瞬間、優衣は顔をしかめた。
「なんで和樹さんなんですか。」
「香織の息子だし。それにお前、気になってただろ?なんで見ず知らずの奴を家に入れたのか」
「ですけど……」
「行くなら送るぞ。」