森田当麻の奇妙事件簿

ちょうど、車の中に流れているラジオが耳に入った。

『続いてのニュースです。先日、警視庁に匿名で連絡が入り、警視庁が松谷香織を全国指名手配犯として追っている事件です』

「……香織さん。どこに行ったんだろ。」

「さあな。気になるなら和樹に聞けばいいだろ。」

その瞬間、優衣は顔をしかめた。

「なんで和樹さんなんですか。」

「香織の息子だし。それにお前、気になってただろ?なんで見ず知らずの奴を家に入れたのか」

「ですけど……」

「行くなら送るぞ。」

< 178 / 319 >

この作品をシェア

pagetop