森田当麻の奇妙事件簿

「ちょっと、社長!?」

「おい、当麻!?」

当麻は大きく息を吸い込むと、海に潜っていった。

こんな雨の中、海に飛び込むなど、自殺行為だ。

「あいつ……。何してんだ」

皆藤が歯痒いのか、足を踏み鳴らした。

しばらくして、当麻がすこし離れた浅瀬の方で顔を出した。

手には何かを持っている。
< 240 / 319 >

この作品をシェア

pagetop