森田当麻の奇妙事件簿

富山はビクッと体をのけぞらせる。

「この紐だ。」

いかにも眠たそうな長身の男が、麻都佳に鉄製の鎖の紐をつき出した。

だが、麻都佳の視線は当麻に釘付けだ。

「……あなた、カッコいい」

「は?」

当麻の眉がピクッと動いた。
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