森田当麻の奇妙事件簿

「ああ。言ったが……」

「それ、何時から何時までの間かわかります?」

「……たしか。」

「午後8時の前後二時間くらいですかね」

皆藤に代わって富山が答えた。

その表情はいつもの冷血漢に戻っている。

当麻は資料から顔をあげ、考え込むように天井を仰いだ。

何を考えているのか。
三人にわかるはずがない。
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