森田当麻の奇妙事件簿

「知ってるか?シロツメクサの花言葉。」

当麻がなおも、ナイフを握ったまま、聞く。

「さあ?知らないわ。」

「シロツメクサの花言葉は『復讐』。
そうだよな?和樹さん?」

その瞬間、和樹がペンチを麗奈に振りかざした。

麗奈は一瞬早く振り返り、ナイフを和樹の腹に刺した。

和樹がアスファルトにペンチを落とす。

「和樹様!!」

脇田が膝をがくりと落とした和樹に駆け寄る。
< 292 / 319 >

この作品をシェア

pagetop