森田当麻の奇妙事件簿

「期待してるんだ」

日向は寝ている当麻に話しかけた。

「なにがだ。」

突っ伏したまま、顔もあげずに聞き返す当麻。

「優衣ちゃんに。」

「新人だから頼んだだけだ。」

「ほんとにそう?」

「ああ。お前も仕事しろ。」

日向はため息をはくと、自分の机にカップを置いた。

そのとき、昨夜の事が甦る。
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