森田当麻の奇妙事件簿

「あの。すみません」

当麻が受け付けの女性の銀行員に話しかけた。

「ああ。すみません。順番待ちとなっておりますので番号札を……」

「客じゃありません」

女性の言葉を当麻は遮った。

女性が怪訝な顔をする。

「お客様じゃないのならお引き取りを」

「聞きたいことがあってきました。」

無表情に話を進める当麻。
< 81 / 319 >

この作品をシェア

pagetop