貴方に出会えたから
「ねぇねぇねぇ!彼女ってば!」
「おーい?聞こえてるー?」
「怪しい人じゃないでーす」
…どう見たら怪しい人じゃないって言えるのよ。
男はどこまでも付いてくる。
さすがに家まで来られたらマズイから、
「………なんですか。」
思いっきり睨んでやった。
「声小っさ!!まぁいいや。
こんな夜中に何してんの?制服…だからまだ高校生だよね?」
「そうだけど。別にあなたに関係ありませんから。さようなら。」
そう言って私は全速力で走った。