貴方に出会えたから



「ねぇねぇねぇ!彼女ってば!」

「おーい?聞こえてるー?」

「怪しい人じゃないでーす」


…どう見たら怪しい人じゃないって言えるのよ。


男はどこまでも付いてくる。
さすがに家まで来られたらマズイから、


「………なんですか。」


思いっきり睨んでやった。


「声小っさ!!まぁいいや。
こんな夜中に何してんの?制服…だからまだ高校生だよね?」




「そうだけど。別にあなたに関係ありませんから。さようなら。」


そう言って私は全速力で走った。








< 8 / 22 >

この作品をシェア

pagetop