恋が、生まれました。*短篇集*
「なら、単純同士始めるか?」
「何を‥?」
私は首を傾げると、日高くんはぶっきらぼうに私に近づいた。
チュン。
付いたのか付いてないのか、全然わからずしまい‥‥
「今、チュウした?」
もちろん、私は恋愛なんて
したことがなくて。
私の問いかけに日高くんはそっぽを向いて、ムスっとして横目で私を見た、
そして、チョンと小さい子供が母親の服を掴むように、私の制服の袖を掴む日高くん。
「こそこそ、俺のこと見るんじゃなくて、今日からは近くで、面と向かって見ろよ。
俺、今、おまえのことしか‥‥‥」
なんか可愛い。
日高くんは、俺も見るから‥‥と笑顔を見せてくる。
「私‥‥日高くん、一目惚れしちゃったよ!」
私、このおサルさんにゾッコンになっちゃうかもです。
ラジオから始まった、気になる人。
恋、生まれました。
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Fin◆◆ ◆